新宿メロドラマ

安っぽいヒューマニズムは要らない。高いのを持ってこい。

ハノイ

ベトナムコーヒーの夢。そしてライトノベルが幕を開ける。

五年間引きこもって寝ていた部屋に人が入ろうとする気配がする。 ドア越しにも母親がオロオロしているのがわかった。 締め切ったカーテンの隙間から陽射し。朝らしい。 ドアが開く。寝たふりをした。 誰かが僕の顔をのぞき込んでいる。 聞いたことのない言葉…