2014-01-01から1年間の記事一覧
父は職業柄、常に身ぎれいであることを旨としていた。 パーティーに呼ばれても、「今夜のカネは誰から出ているのか」を聞かないうちは箸を付けないと自分で云っていたのを覚えている。聞いたこちらは小学生だ。立派なことだとは直感したがあれやこれやに考え…
同僚にひょんなことからパチンコを教えたら打つたびにえらく出すようになって、ことあるごとに誘われるからこちらが辟易するというようなことがあった。 「教えた」といってもスペックの見方からちょっとした台の選び方、確率と回転数、心理的バイアスの制御…
「ペンは剣よりも強し!」って最近とんと耳にしなくなったが、あれはやはり義務教育のあたりで先生が口を酸っぱくして云い聞かせるものなのであって、大人同士の会話で使われないのは昔からなのだろうか。そもそも言論の力で暴力をねじふせることがかなった…
ヤマブ(山岳部)はとかくレイヤーを作ることにこだわる。組織のなかでもそういう傾向あり。それは統率と役割分担がときに命にかかわると叩き込まれているからだ。 いまや国民的アイテムとなったマウンテンパーカー(マンパ、あるいはマウンパ)。防寒具だと…
「帰去来の辞」。 三十代もなかばとなって「生きねば」の意味合いが少しかわってきたと感じるロストジェネレーションの皆様にはいまさらご一読をお薦めしたい。 <a href="http://kanshi.roudokus.com/kikyorai.html" data-mce-href="http://kanshi.ro…
こんなGIFをみかけたら、そりゃ気になっちゃうよねっていうことでホント、映画に疎い私の2年遅れでの発見。 リブログの神様、ありがとう。毎日信心したご褒美ですかね。 2012年アカデミー短編映画賞・「Curfew」(19:42)。 kellymagovern: Fatima Ptacek in…
その晩、チャビンがすでに大きく負けていることを、僕たちは知らなかった。 地味な色のシャツで包んだ腕のなかには1枚1,000ドルのチップが山のように積まれていたからだ。 それまで何日ものあいだカジノフロアをさまよい歩きながら大きく勝ちも負けもできず…
2014年の37冊目は "FLASH BOYS" (Michael Lewis / Kindle)。 随分時間をかけたが堂々原書での読破であって、当然中身全部は分かっていない。 とにかく「マネー・ボール」の映画化からこっち、日本でも注目を浴びている作家の最新作とあって邦訳が出るまえに…
2007年、ついに生産台数で世界トップに立ったトヨタ自動車は08年3月期に連結営業利益2兆円あまりを計上してその社史に絶頂を記すが、その年の秋に発生したリーマンショックとそれに続く世界的な金融危機のなかで販売台数を急激に減らし、数年の間にひた走っ…
本年36冊目の読書メモ。 「1997年--世界を変えた金融危機」(竹森俊平/朝日新書/Kindle)。 90年代の日本で起こったバブルの崩壊とそれに対応した金融政策、失われた10年の始まりについて学びたくてAmazonのページを繰ったところ出会った一冊だが、思いが…
上着もいよいよパーカー1枚では厳しくなってきたぞという9月末のボストンで、Berklee College of Music主催のBean Town Jazz Festivalなるものが開催されるというまさにその土曜日だけは突如として雲ひとつないカンカン照りのフェス日和で、日焼け、脱水によ…
ある人が " Stay foolish, " なんて云ったという話。 頭のいい人にしか云えないことなので嫌みだね、と気づけないタイプを炙りだしてくれるので助かっている。 ところでボストンではやたら "Bean Town" という言葉を目にするので調べてみると、これがボスト…