2015-01-01から1年間の記事一覧
むかし「モバイル広告事業部長」として鳴らした若造がいて、当時はまだ25歳ぐらいだったが、 「無人島へなにかひとつ持ってくとしたら、何もってく?」という質問に 「Googleの検索窓ですね!」となめた返事をしており、こいつはまだまだ世間の厳しさを知ら…
FRBはついに2015年内の利上げを果たした。 いまやマクロ経済における役割を「シャーマン」と称される中央銀行総裁にとって、金融政策の失敗より恐ろしいのは市場へのメッセージが一顧だにされなくなることだ。 このためには金融政策の先行きについて、あらか…
アメリカは西海岸で武者修行をしている知人。 「会社を辞めたヤツが、次の仕事を見つけるまでのあいだ、個人で請け負った仕事をするためにコワーキングスペースを使っているケースが多いですね。みんな2, 3ヶ月で仕事が決まって、いなくなっちゃいますよ。こ…
おかげさまで12月も残り少ないので、引き続き駆け足にて今年読んだ本を振り返っていく。 TPPが大枠合意にいたり、不安がる国民に向けて「TPP断固阻止!」を叫んでついにブレイクを果たした堤未果。 とかく現状維持のモメンタムが強い日本ではこの手の言説は…
硬派な文学で名をあげたいと願ったにもかかわらず、そちらはまったく売れないで、手すさびに書いた探偵ものが爆発的にヒットしてやめようにもやめられず、泣く泣く書き続けるうち、不本意にもその道で歴史に不動の名を残すハメになった作家が、僕の知る限り…
一度観れば、誰のこころにも深く根を下ろして去ることのない短編コミック「ツブアンマン」。 先に挙げた、私の政治的マニフェストとあわせてご覧いただくと、そこにはえもいわれぬマリアージュが訪れるであろう。 国家はそれ自体の意思と目的をもって合理的…
のっけから気分の悪い話だが、今日は云い訳させてもらう。 先のエントリに述べたように、今年はついに年間50冊の読破に至らなかった。目標未達だ。 これにはいくつか云い訳の余地がある。 云い訳の1。 「1冊」というが、わたしは分冊を1冊にカウントしている…
経営者の端くれとしては、従業員のやりがい云々の前に「労働時間をなるべく短く、労働分配率を高く」が社会的使命だと心している。 グローバルな「同一労働同一賃金」も、「給料の安いとこにあわせてどうすんだよw」というのが僕の立場だ。平等とかではなく…
フランス人が自国産チーズの強いにおいを誇らしげに自慢するのをスウェーデン人、インド人、ユダヤ人がチーズ小屋の前で聞かされていた。 強烈なにおいの発酵ニシンになれているスウェーデン人が自信満々に小屋のなかへ入ったがにおいに耐えきれずすぐ飛び出…
つくづく邪悪なやつよりバカなやつの方が遙かに危険だと思わされることだ。 「地獄への道は善意で敷き詰められている」 正義を叫ぶバカものどもが、総出のボランティアでこの国のコントロールを国民の手から奪おうとしている。 彼ら自身やその子らも国民だと…
4月半ばに書き始め、ついに公開されることのなかった下書きが発掘されたため、加筆修正のうえお届けする。 従って時制のズレはご容赦願いたい。 * * * * * ほぼ雪山の生活だったボストンの冬が終わり、春がやってきた。 冬は当然、観光客も激減してホテ…
校長「みなさんが無線LANの概念に慣れるまで10年かかりました」 思えば電話との併用もできなかったダイヤルアップ時代からISDN、ADSLから光、家庭内無線LAN、そして最近では家でもスマホのテザリングしか使わない方針の方など、まったくこの20年あまりのネッ…
毎晩毎晩酒を飲んでいると、 それだけで何か自分が偉い人間になったような気がする。 ひとには真似できない努力を続けているような気がしてくるのだ。 でも本当は違う。 同じ時間にできるいろんな努力のすべてから逃げて、 今日も酒を飲むことしかしなかった…
おう、わいや。 元気にしとったか? いや、答えんでええよ。訊いてないから。これ挨拶な。 今日はちょっとそういう話をしたくて久しぶりに寄ってみたんや。 口調は金融安定理事会のマーク・カーニーのを借りてるで。 知っとるか? 世界の金融エリートのなか…
「素人なりに映画の良さを語ることができる人生」というのが私の生涯のベンチマークのひとつだ。 「最近おもしろかった映画あります?」という愚問は今日も街のそこここで聞かれるところだが、これがなぜ愚問かといえば映画などそもそもみんな面白いに決まっ…
シルバーウィークを満喫中のみなさんにおかれてはさぞご機嫌麗しいことと思う。 わたしは今回の東京滞在最後の夜となった昨晩なぜか一睡もできず、マンスリーマンションのキッチンでウィスキーを立ち飲みしながらシャアがダカールで行った演説の練習をしてい…
先日、あるマブダチと飲んでいたら5年ほどまえに初めて出会ったときの話になった。 「あの日、僕は凄い人に出会ったなと思って、Twitterでつぶやきましたもん」と見せられた当日のTLには「凄いひとはいるところにはいる」などということが興奮気味に連投され…
「肴は炙った>>1でいい」。 おはようございます。ブログを更新するたびに連絡のつく人が減っていきます、うでパスタです。 ラーメン屋のオーナーさんとかカリスマラーメンブロガー(闘病中)とかただの豚とか、周囲にラーメンクラスタが多いのでなかなか乱暴…
いっとき私の後輩を口説こうと様々に策をめぐらせていた、ある女性。 すでにほかの男性と結ばれご懐妊ということなのでフェイクも交えずに云えば、当時は私の部下だったウェブデザイーヌだ。 ある晩みんなで酔っ払い、件の後輩が退路を断たれたので近くにあ…
まったく世に口さがない人というのはいるもので、仮にも名刺を交換するような関係の方から「オナニーブログ」と斬って捨てられた弊ブログ「新宿メロドラマ」はGoogle AdSenceのタグを設置して以来10ヶ月で報酬総額がやっと1,170円。ただし日本国内の住所が確…
さて東京でいえば青山通りをミニチュア化したようなと云われるニューベリー・ストリート、その西の外れ近くにたたずむ和食居酒屋・Itadaki Bostonがアニバーサリーを迎えようという日、私は通りの向かいにあるボロアパートで土曜日の朝を迎えている。 「ボス…
「成功した理由を尋ねられて『幸運だったから』と答える者は誠実だ。 他方、失敗した理由を尋ねられて『不運だったから』と答える者は愚か者である」 (俺、2010年) または換言すると「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」(野村克也)という…
今日はちょっと残念なお知らせをするね。 それは世界ランキングNo.1に輝く日本人の平均寿命というのはいいかげん長すぎてもうすでに我々にとってはリスクになってるよねっていう話。 日本は、WHO加盟国の中で世界一の長寿国となっています。日本人女性の…
「日本これからどうなっていくんですかねぇ」と訊かれることが多いが、「訊いてどうするんですか」と応えたいのがこちらの本心で、「え、そんなことになっちゃうの?じゃ頑張らないとヤバいっすね〜」って云うんだったら最初から頑張ればいいし、他方、「お…
米下院議員フランク・アンダーウッド(ケヴィン・スペイシー)がギラつく権力への欲望のままに大統領への階段をのぼる姿を描く話題のドラマシリーズ「ハウス・オブ・カード」は米Netflixによるシーズン3の公開をもって完結した。 ロシアでプーチン大統領を批…
教会の鐘がコプリー・スクエアに鳴り響き、立ち止まった人々が頭を垂れる姿がCNNに映し出されたとき、私は300m離れたスポーツクラブで無限軌道のうえを時速6マイルで移動中だった。 わが青春のアルカディア 無限軌道SSX DVD-BOX 出版社/メーカー: 東映ビデオ…
過日、サイゴンにお住まいのさるやんごとなきお方によるFacebookのポストにおいてグレアム・グリーンの「おとなしいアメリカ人」が紹介されていた。 おとなしいアメリカ人 作者: グレアムグリーン 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2013/12/24 メディア: K…