わけあって、ブログを書くのを休んでいる。 「休んでいる」って、おまえ基本休んでるじゃねぇかという突っ込みを、昼夜なしにくれるタイプが好きだ。男女を問わない。 それで、「お休みしています」ということをFacebookで表明した刹那のことだが、こんなブ…
今年もケニーの誕生日が過ぎた。 でもこの1月に、ケニーはもう歳をとることをやめた。 むかしは「友達」といえば、毎日顔を突き合わせている仲間のことだった。 どんなに仲のいいヤツだって、親の都合で引っ越していけば次の日からは連絡もとらないし、二度…
「事実を先に述べます。 私はニューヨーク支店の米国債取引で約十一億ドルの損失を出しております。」 1995年7月、1通の「告白文」が東京にいる大和銀行の頭取へ衝撃を届けた。 「大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件」の発覚である。 告白 (文春文庫) 作…
経歴詐称って、程度問題でいうとみんなそれなりにやってますよね。 最近で笑ったのは米共和党の大統領予備選に出馬した元神経外科医のベン・カーソン。 自伝で「俺もデトロイトの少年時代は荒ぶってた」みたいなことを書いたらしいけど、記者が調査したら当…
諸君 私は暴落が好きだ 諸君 私は暴落が好きだ 諸君 私は暴落が好きだ 株安が好きだ 債券安が好きだ 通貨安が好きだ 原油安が好きだ トリプル安が好きだ ストップ安が好きだ 連日安が好きだ 全面安が好きだ 引け安が好きだ 東証で NY証で ロンドンで 上海で …
英会話教室と銘打った、非道な割賦ビジネス。 あるときグループレッスンで、英語がうまいだけのアメリカ人講師が「あなたはこの夏休み、何をしていましたか?」と尋ねたところ、OL風の若い女性が答えたという。 “I was tripping in London.”(私はロンドンで…
コンビニで煙草を買おうとしたら年齢を確認されて「俺が19歳に見えるのか!」と云ってキレたとか、マクドナルドでハンバーガー40個をオーダーしたら「店内でお召しあがりですか?」と訊かれて「状況判断できないのか!」とキレたとか、ほんと世の中にはいろ…
あなたのなかでNetflixをめぐる熱狂はもう落ち着いただろうか。 米Netflixでは、完全に滑ったシーズン3の後を追う“House of Cards” シーズン4が公開中だ。世は実際に米大統領予備選のクライマックスだから、まことショービズのお上手なことと舌を巻くほかな…
あまりにもブログを更新していないので、さすがにヤバいと考えてキャラクター外の記事を書く。 ボストン生活が好調だ。 東京から台北・那覇・大阪と出張を重ねたあげく、広島で最終の新幹線を逃して駅前のホテルに宿泊、翌日5時の始発で大阪のホテルを引き払…
世界を憂うファッション系ブログにはふさわしくない話題になるが、「HCMC RUN 2016」(俗称:ホーチミンシティマラソン、ただし少なくとも今年までフルマラソンは設定されていない)を振り返る。 後述のとおり、蓋をあければ多くの日本人が参加していたわけ…
思いがけずシェアしていただいて、ブクマがついたことに勢いづいて、後半まで訳し終わった。 事実関係については明るくありませんので評価を控えますが、なかなかショッキングなコミュニティ内部の分裂の模様が報告されています。 最後のパラグラフに込めら…
私のオビ=ワン・ケノービこと大石哲之さんがTwitterでシェアしていたMike Hearnのビットコインお別れブログ。 ビットコインのコアデベロッパーのマイクハーンが、ビットコインは失敗したとしてコア開発者を離脱。「コミニティが失敗している」と書いてます…
ヒトラーは、どのようにして政権を手に入れたかについての典型的な誤りは、「熱狂的な大衆に支持され、普通選挙で勝利した」というものだ。 以下のエピソードが世界的に問題化したことも記憶に新しい。 二〇一三年七月、麻生太郎元首相が、ヒトラーは一九三…
弊ブログではすでにご報告とお詫びを申し上げたわけだが、昨年私は50冊読破の目標を達成できなかった。 最終的には49冊目に綿矢りさの「しょうがの味は熱い」という、のんきな小説を読み終わり、50冊目を読んでいる途中で年を越したが、私の読書メモにおける…
はじめに 投資家(俺)の皆さま、新年明けましておめでとうございます。 いまだ霧の晴れぬ世界経済、9.11後をうわまわる規模に発展しつつある「テロとの戦い」や各国にみられる排外主義の高まりなど、不安の尽きぬ年明けとなりましたが、皆さまには今年も大…
むかし「モバイル広告事業部長」として鳴らした若造がいて、当時はまだ25歳ぐらいだったが、 「無人島へなにかひとつ持ってくとしたら、何もってく?」という質問に 「Googleの検索窓ですね!」となめた返事をしており、こいつはまだまだ世間の厳しさを知ら…
FRBはついに2015年内の利上げを果たした。 いまやマクロ経済における役割を「シャーマン」と称される中央銀行総裁にとって、金融政策の失敗より恐ろしいのは市場へのメッセージが一顧だにされなくなることだ。 このためには金融政策の先行きについて、あらか…
アメリカは西海岸で武者修行をしている知人。 「会社を辞めたヤツが、次の仕事を見つけるまでのあいだ、個人で請け負った仕事をするためにコワーキングスペースを使っているケースが多いですね。みんな2, 3ヶ月で仕事が決まって、いなくなっちゃいますよ。こ…
おかげさまで12月も残り少ないので、引き続き駆け足にて今年読んだ本を振り返っていく。 TPPが大枠合意にいたり、不安がる国民に向けて「TPP断固阻止!」を叫んでついにブレイクを果たした堤未果。 とかく現状維持のモメンタムが強い日本ではこの手の言説は…
硬派な文学で名をあげたいと願ったにもかかわらず、そちらはまったく売れないで、手すさびに書いた探偵ものが爆発的にヒットしてやめようにもやめられず、泣く泣く書き続けるうち、不本意にもその道で歴史に不動の名を残すハメになった作家が、僕の知る限り…
一度観れば、誰のこころにも深く根を下ろして去ることのない短編コミック「ツブアンマン」。 先に挙げた、私の政治的マニフェストとあわせてご覧いただくと、そこにはえもいわれぬマリアージュが訪れるであろう。 国家はそれ自体の意思と目的をもって合理的…
のっけから気分の悪い話だが、今日は云い訳させてもらう。 先のエントリに述べたように、今年はついに年間50冊の読破に至らなかった。目標未達だ。 これにはいくつか云い訳の余地がある。 云い訳の1。 「1冊」というが、わたしは分冊を1冊にカウントしている…
経営者の端くれとしては、従業員のやりがい云々の前に「労働時間をなるべく短く、労働分配率を高く」が社会的使命だと心している。 グローバルな「同一労働同一賃金」も、「給料の安いとこにあわせてどうすんだよw」というのが僕の立場だ。平等とかではなく…
フランス人が自国産チーズの強いにおいを誇らしげに自慢するのをスウェーデン人、インド人、ユダヤ人がチーズ小屋の前で聞かされていた。 強烈なにおいの発酵ニシンになれているスウェーデン人が自信満々に小屋のなかへ入ったがにおいに耐えきれずすぐ飛び出…
つくづく邪悪なやつよりバカなやつの方が遙かに危険だと思わされることだ。 「地獄への道は善意で敷き詰められている」 正義を叫ぶバカものどもが、総出のボランティアでこの国のコントロールを国民の手から奪おうとしている。 彼ら自身やその子らも国民だと…
4月半ばに書き始め、ついに公開されることのなかった下書きが発掘されたため、加筆修正のうえお届けする。 従って時制のズレはご容赦願いたい。 * * * * * ほぼ雪山の生活だったボストンの冬が終わり、春がやってきた。 冬は当然、観光客も激減してホテ…
校長「みなさんが無線LANの概念に慣れるまで10年かかりました」 思えば電話との併用もできなかったダイヤルアップ時代からISDN、ADSLから光、家庭内無線LAN、そして最近では家でもスマホのテザリングしか使わない方針の方など、まったくこの20年あまりのネッ…
毎晩毎晩酒を飲んでいると、 それだけで何か自分が偉い人間になったような気がする。 ひとには真似できない努力を続けているような気がしてくるのだ。 でも本当は違う。 同じ時間にできるいろんな努力のすべてから逃げて、 今日も酒を飲むことしかしなかった…
おう、わいや。 元気にしとったか? いや、答えんでええよ。訊いてないから。これ挨拶な。 今日はちょっとそういう話をしたくて久しぶりに寄ってみたんや。 口調は金融安定理事会のマーク・カーニーのを借りてるで。 知っとるか? 世界の金融エリートのなか…
「素人なりに映画の良さを語ることができる人生」というのが私の生涯のベンチマークのひとつだ。 「最近おもしろかった映画あります?」という愚問は今日も街のそこここで聞かれるところだが、これがなぜ愚問かといえば映画などそもそもみんな面白いに決まっ…