こんなGIFをみかけたら、そりゃ気になっちゃうよねっていうことでホント、映画に疎い私の2年遅れでの発見。
リブログの神様、ありがとう。毎日信心したご褒美ですかね。
2012年アカデミー短編映画賞・「Curfew」(19:42)。
kellymagovern: Fatima Ptacek in the short film,... - Boiled Pasta
※iTMSのUSで本編をダウンロード購入するためには米国発行のクレジットカードが必要な模様。
だがもう見なくったって名作だということはアニジフでお察しの通りだ。
なんならストーリーだってだいたい分かる。
人生に行き詰まってさまよう男がいるだろ、ひょんなことから女の子をいっとき預かることになるんだろ?
その子がちょっとイラッとくるおしゃまな子で、最初はいやいやなんだけど、話しているうちに自分があまりに大きな物語にしがみついていたことに気付くだろ?
そんでやがて別れがきたとき妙に穏やかな気持ちの自分がいるだろ?
実際観てみたらまんまその通りでワロタ。
云ってはみたものの、このGIFでここまで妄想できる自分の才能には嫉妬すら覚える。
つまりことほどさように我々男性は、たまに女性によってこの世界のありようを気付かされなければ生きていけない。
ともすれば自らの大言壮語を世界そのものだと思い込み、がんじがらめになって動けなくなるのだから。
世界はそれを愛とはよばない。映画にはそんな歴史もある。
まるで噛み合わない2人がやがて相手を理解し始めるのだけれども、くっついてハッピーになるには遠すぎて、男は彼女ではなくこの世界をふたたび理解し愛することで心の平安を取り戻すという、狂おしさなき夜の物語を思い出すのにはいい季節、それが三十代後半だ。
本当に生きるのはそこからである。