同僚にひょんなことからパチンコを教えたら打つたびにえらく出すようになって、ことあるごとに誘われるからこちらが辟易するというようなことがあった。
「教えた」といってもスペックの見方からちょっとした台の選び方、確率と回転数、心理的バイアスの制御といった程度のことで、ほとんど誤差をしか生まない程度の作法を教えただけだ。なんでこんなに勝つようになったのかと根掘り葉掘り聞き出してみたら「昔から実家に帰るたび真っ先に祖父の墓に参っている」ということだったので、最近は私も実家の神棚にはよくよく手を合わせ、信心している。
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警官が歩み寄り逮捕を告げた瞬間、男のスロットマシンが大当たり。あっという間に 千ユーロを稼ぎ出した。男は即座に罰金を支払い、服役を免れた。
千ユーロを払えずに警察から追われる男がまだスロットを打っていたというのだから相当なものである。
20,000%ギャンブル中毒なのだが、ギャンブル中毒というのはほかの中毒に比べ、家族もろとも人生を破壊するという点において遜色がないものの身体的な依存を伴わないため規制が難しい。
世界でも最近ますますエスカレートするタバコのパッケージに印刷された残酷なフォト。なにか三条河原の磔刑というか中世的なものを感じてしまうのだが、ああいった行為が許されるほど人類の福祉を脅かすものとは捉えられていないように思えてならぬ。
猿を完全に破壊する実験。
365 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 14:04:21 id:yiZ50c2L
サルを完全に破壊する実験って知ってる?
まずボタンを押すと必ず餌が出てくる箱をつくる。
それに気がついたサルはボタンを押して餌を出すようになる。
食べたい分だけ餌を出したら、その箱には興味を無くす。
腹が減ったら、また箱のところに戻ってくる。
ボタンを押しても、その箱から餌が全く出なくなると、サルはその箱に興味をなくす。
ところが、ボタンを押して、餌が出たり出なかったりするように設定すると、
サルは一生懸命そのボタンを押すようになる。
餌が出る確率をだんだん落としていく。
ボタンを押し続けるよりも、他の場所に行って餌を探したほうが効率が良いぐらいに、
餌が出る確率を落としても、サルは一生懸命ボタンを押し続けるそうだ。
そして、餌が出る確率を調整することで、
サルに、狂ったように一日中ボタンを押し続けさせることも可能だそうだ。
366 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 14:17:29 id:IvIAGrrD
のちのパチンコである
読んでるだけで気持ちよくなるので、たぶんその通りなんだと思う。
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私はギャンブルをするが、パチンコはもうやめた。
何もいまさら猿との差別化を図り始めたわけではなく、電力不足が叫ばれ国民的な節電の努力が求められていた2011年、パチンコ屋が営業停止によって協力しなかったことを根に持っているからである。
つまり僕はパチンコ店経営という仕事を、何の役にも立たない社会悪、せいぜい平時における必要悪ぐらいにしか考えないという職業差別を行っている。回すためのハンドル提供業みたいなことをやってカネを吸い上げてるだけの店なんか電気が足りねぇってんだから閉めたって誰も困りゃしねぇよというわけである。
人々の生活に欠かせないサービスでないことは間違いがあるまい。
だがホールは雇用を行い納税をしている(たぶん)し、電子部品メーカーから液晶だコンデンサだを山と仕入れて作られるパチンコ台というやつはしかも消耗品である。液晶を売りたいがためにパチンコ台を作り、最後はその台を納める先のホールまで経営しだした電子機器メーカーの話を聞いたことがある。
では私は雇用を拡大し、納税を行う(いまはどちらもやってない)のは当然として、関連産業を賄いかつ人々の生活に役立つサービスを提供する会社を経営しなければならない。そうでなければ節電にあたりパチンコホールの閉店を叫ぶなど、客がイッた瞬間ヘルス嬢に説教を始めるといった程度のふるまいに過ぎない。
ここまで考えると、パチンコホールに対し3年あまりにわたって抱いてきたこだわりが解けていくのを感じる。
むしろ敬意というか、親愛の情みたいなものも湧いてくるようだ。
それだけだが。