新宿メロドラマ

安っぽいヒューマニズムは要らない。高いのを持ってこい。

リスポーン地点の彼方。

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ここで確認しておくが、少なくともいまのところ「イスラム国」というのは国際法上の国ではない。

海外では「ISISアイシス)」=Islamic State in Iraq and al-Shamと呼ばれる武装勢力、その組織のことであって、居酒屋が「俺んち」を名乗ったり風俗店が「重役室」を名乗ったりするのと同じレベルのネーミングである。

個人的には麦わら海賊団のヤバい版ぐらいの始まり方だったのではないかという感じをもっている。

 

とんだとばっちりをうけているのがこちらの会社。

クルマ屋だけにもらい事故った感がハンパない。

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だからもう入ってる日本人がいるって田母神さんが云ってたじゃんということなのだが、それが学生だったからなのか随分さわがしい。


秋葉原の古本屋に募集の貼り紙があったのが衝撃だとかいうが、この情報感度はマジで終わっている。

ISISは以前から広報担当がTwitterアカウントを開設していた(現在凍結済み)し、わりとキレのいいリプを返してくる( "Photoshop" )ことで変に好感をもたれているようなところまであった。善し悪しは別にしても古本屋で貼り紙をみたり、それに驚いたりするようなおっさんを徴用しても仕方がないわけだから、こうやって若くて好奇心が強く、少し世間知らずの外国人をリクルートしようという戦略は有力だと考えなければならない。

したがってことはいまさら「学生とイスラム国が、実際につながってしまった」ことに脅威を抱いている場合ではない。「戦争ごっこ」に興味を抱いちゃうような若者が大量に存在すると仮定するなら、それを生み出した「平和教育」とやらを見直すことから始めようではないか。

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二ヶ月ぶりのホーチミンシティ。

JALの機内でめずらしく映画を観たのは先日「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の話についていけなかったから。

離陸直後から観始めましたよ。ええ観ましたよ。隣のおっさんと観始めたタイミングが同じだったからひといきついて何か飲んだり画面をちょっと明るくしたりするタイミングまでシンクロしちゃって気まずかったよ。

途中おっさんがトイレに立ったおかげでこのタイミングがずれたのが嬉しかった。

 

なにはともあれラノベとハリウッドっていうのはそもそも凄く相性がいいのはステロタイプというか物語構造が本来もつうま味を引き出しておいしくいただきましょうという、それはそれである種グルマンな趣味が共通しているからなのであって、もっとやったらいい。

でもCMで観た

" I'm not a soldier. "

" You're weapon. "

というやりとり、あれを観たかったのに本編には出てこなかったんじゃないでしょうか。

味噌汁受け取ってる間に見落としただけ?

いずれにせよ「戦いたくない」「でも戦うの」っていう字幕はほんと、つらいものがありましたよね。

まぁそれはともかくああいう主人公に弾があたる戦争映画は平和教育にいいと思います。