人間にとって、もっとも限られた資源は「時間」である。
大人になると極刑をのぞきさまざまなかたちでいろんなことに落とし前をつけることができるため、これは裏を返せば代償を払えばたいがいのことは叶うということに他ならないわけだが、極刑をふくみ死だけは遠ざけることができない。
ただしあらかじめ許された時間が開示されないため、これが「限られた資源」であるという実感があまりわかないだけである。
そこで私の戦略はこの「時間」という資源を高い利回りで運用するというところに集中する。
ところで「分裂勘違い君劇場」という優れたブログの存在をハテブにて知る。
わけても「睡眠の質を最高にする、ちょっと変わった夕食のとり方」というエントリは、意思的な努力による直接介入を許さない「睡眠」部門の運用効率の向上に大きな貢献を果たした。
「最高の体調にするためには、バランスのよい食事が大切ですが、それには手間もお金もかかります。だから、バランスのよい食事というのは、金と時間を節約したい人間には向きません。そういう人間は、積極的にビタミン剤を摂取すべきではないでしょうか」
つまり食事にかかる費用に手間を加えると、むしろサプリメントの採用がコストを圧縮、政策の実現に可能性を拓くというわけだ。
ヘヴィメタルで稼いだなけなしの日本円を母国福島へ送金したと供述しているギタリストがなぜか「生サプリ 美肌SP」なるものを持ち込んだ。
クール便で配達され、消費期限が45日という個装のサプリメントだ。
もはや「サプリ発祥の国」と云っても過言ではない米国。
かの国の情報誌は乱立するサプリメントメーカーの製品につき、有効成分含有量をあばいた。
結果私の愛用していたN社の製品は「5段階評価で0未満」(5段階ですらない!!)との評価を受けている。
曰く、37℃で破壊されるビタミンを60℃の高温で処理しているため有効成分はほぼ残らないとのことである。
他方件の「生サプリ」であるが、非加熱がゆえに「生」を謳うということなれば、これに優る効果は疑いを容れない。
もっとも美肌を目的としたサプリであるから、これを睡眠の洗練に用いるのは「目的外使用」にあたるというものの、健康食品の一石二鳥を厭う理由もなく、これを服用す。
週末に作り置いたきんぴらごほうで食物繊維を採り、血糖値の低下を緩やかにしながら「生サプリ」によるタンパク質の摂取を進めて1週間。
血糖値の低下に伴い空腹感は生じるが、これをまたヨーグルトなどのタンパク質でごまかしていると徐々に寝付きは改善され、朝の起動時間が短縮されている。
乾燥に弱い体質なれど、冬の気配が日増しに強まる昨今、肌の調子はいまだ良好で
「ずいぶん肌のツヤがいいねぇ」などとモノ云いたげなエロい方々には
「酒、やめて半年ですからね」とごまかしている。