新宿メロドラマ

安っぽいヒューマニズムは要らない。高いのを持ってこい。

【前編】Mike Hearnのビットコインお別れブログを邦訳してみる。

私のオビ=ワン・ケノービこと大石哲之さんがTwitterでシェアしていたMike Hearnのビットコインお別れブログ。

ちょうど弊社内ではビットコイン勉強会を開催中だったので、ホットなトピックも追いかけようと要約を作っているうち、これ全部邦訳した方が早いんじゃないかという気になってきたので取りかかる。

大石さんも云っているが、このエントリーがやたら長い。

半分ぐらいまで訳したところで「従兄弟が結婚することになり、結納がある」と親から報せが入った。

「えーまじ結納!?キモーイ!キャハハハハハ!結納が許されるのは昭和までだよねー!!」という画像を作ろうと思ってジェネレータを探していたら、なんかウイルスに感染したぽい表示が出た。

Chrome上の表示だから、ははーん、ここからひっかけて何か流し込もうという手口だなと思いつつも、念のためNortonのフィルタをチェックすると、ほんとに何かひっかかってる。

というわけで急遽PCを全スキャン、パフォーマンスがた落ちで続きを翻訳するのは難しくなったので、できたとこまでとりあえず載せておきます。

最後になったけど、従兄弟、結婚おめでとう。

 

以下、おことわり。

  1. 素人が社内向けに翻訳していますので、内容を保証することはできません。正しい情報が必要な方はソースをどうぞ。
  2. 内容についての評価・考察は、今回は意図していません。何か知りたい人は大石さんに相談すると返事があるかもしれないし、ないかも知れない。
    大石さんのビットコインブログはこちら。パダワンにも分かりやすく説明されてます。

  3. いずれにせよ、このエントリーはMike Hearnさんがビットコインプロジェクトから離れるにあたっての「このたび株式会社〇〇を退職いたしました」的エントリーなので、「ビットコインはすでに失敗が運命づけられている」というのは、彼の個人的な感想だということは心に留めておく必要があるでしょう。
    まあ、「DeNAは終わった」というブログを書いて辞めていくひとはあまりいないと思うので、そのへんはたしかにアレです。
  4. 「勝手に訳出・転載してんじゃねぇよ、ハゲ!」という声があった場合、「ハゲ!」の部分には強く抗議しますが、前段には応じ、掲載をとりやめます。
    その場合にはあとから出す予定の要約版を残すかも。

     

以下、途中まで翻訳。

*     *     *     *     *

Mike Hearn

The resolution of the Bitcoin experiment

https://medium.com/@octskyward/the-resolution-of-the-bitcoin-experiment-dabb30201f7#.oukji2law

 

Mike Hearn

ビットコインという実験の結論

 

僕は5年のあいだ、ビットコインの開発者を務めてきた。何百万人のユーザーや、何百という開発者が僕の書いたプログラムを使っているし、いくつか僕の議論からそのまま生まれたスタートアップも存在する。Sky TVBBC Newsビットコインについて話したりもした。Economist誌は僕をビットコインの専門家であり特筆すべき開発者だと何度も紹介している。僕はSECや銀行家達に、また一般のひとびとにはカフェで、ビットコインについて説明してきた。

 

初めから僕は同じことをいっている。「ビットコインとは実験であり、実験は失敗することもある。だからなくなってもいいと思える以上に投資してはいけない」。僕はこれをインタビューでも会議の席上でも、メールのやりとりでもいってきた。これはGavin AndresenJeff Garzikといった、ほかの有名な開発者も同じだ。

 

このように、ビットコインは失敗するかもしれないと思ってきたにもかかわらず、いよいよビットコインは失敗「した」と結論せざるをえない状況にはとても悲しく思う。基本的な条件がゆがんでしまっているし、短期的にも長期的にも、コイン価格は下落傾向をたどることになるだろう。僕はこれ以上ビットコインの開発にはかかわらないし、自分のビットコインもすべて売却してしまった。

 

ビットコインはなぜ失敗したのか?

ビットコインが失敗したのは、ビットコイン・コミュニティがうまくいかなかったからだ。

ビットコインは「中心的な組織」も「大きすぎて潰せない問題」もない新たな、分散型のマネーになるはずだった。だが実際にできあがったのは、それより悪いもの、つまり「一部の人々によって完全にコントロールされている仕組み」だ。もっといえば、ビットコイン・ネットワークは技術的に崩壊する瀬戸際にいる。これを防ぐはずだったメカニズムはうまく動かず、結果としてビットコインが従来の金融システムより優れたものになるという望みは絶たれてしまった。

 

考えてみてほしい。もしきみがビットコインのことを知らなかったとして、こんな決済ネットワークに興味をもつだろうか?

 

  • いまあるお金を動かすことができない
  • 手数料は高く、かつ急激に上昇し、予想がつかない
  • 客は店を出ていったあと、ワンボタンで支払いをキャンセルできる(きみはこの「特徴」に気づいていないかもしれないが、ビットコインはそういう風に改修されたんだ)
  • 巨大な履歴データとflaky paymentsに悩みを抱えている
  • 中国にコントロールされている
  • 取り巻く会社や人々が公然と揉めている

 

答えはノーだといっていいだろう。

 

ブロックの限界(Deadlock

ビットコインの現状をよくわかっていない人のために、20161月現在のビットコイン・ネットワークの状況を紹介しよう。

 

ブロックチェーンは満杯(full)だ。ブロックチェーンの本質は連続したファイルだから、「満杯」になるなんてことはありえないと思うかもしれない。それはこういうことだ。ずいぶん昔に、1ブロックあたり1ガバイトという容量制限が、急場しのぎの仕様として盛りこまれていて、いまも残っている。その結果、ネットワークの容量がほとんど限界に達しているということだ。

 

ブロックサイズのグラフは以下の通りだ。

【図】

 

7月に最高値を記録したのは、「ストレステスト」と称して何者かがDoS攻撃を仕掛け、ネットワークに大量のトランザクションを流してシステムを破壊しようとしたことによるものだ。だからこの700キロバイトトランザクション(いいかえれば1秒あたり3回の決済)あたりがビットコインの限界なんだろう。

 

注:

これでは限界は1秒あたり7回の決済だと思う人もいるかもしれない。それは2011年頃の古い数字によるもので、現在のビットコイントランザクションはもっと複雑になっているから、実際の数字はもっと小さくなるんだ。

 

理論上は1,000のはずなのに、実際には700キロバイトが限界になっている理由は、採掘者が、必要とされているより小さなサイズのブロックや、場合によっては空っぽのブロックを作るからだ。たくさんのトランザクションがまだ承認を待っているというのにね。これをもっともよく引き起こすのは、中国のGreat Firewallと呼ばれる検閲システムの起こす干渉だと見られている。これについてはすぐあとで詳しく。

 

より詳しくみると、2015年の夏の終わり頃からトラフィックが増加してきたことがわかる。ビットコインの成長に季節変動があることは、僕が3月に書いた。

 

以下は、週ごとにみたブロックサイズの平均値だ。

【図】

 

平均値が限界に近付いていることがわかるだろう。それも不思議はない。ビットコイントランザクション負荷についていけず、ほとんどすべてのブロックが最大値に達して、それでもまだたくさんのトランザクションが承認を待っているということがよくあるんだ。サイズの列をみてほしい(訳者注:“the 750kb blocks come from miners that haven’t properly adjusted their software” を翻訳できず

【図】

 

ネットワークが限界に達すると、信頼性は大きく損なわれる。だからオンライン攻撃をかけるときは、単に標的に向かって大量のトラフィックを流すだけでいいんだ。もちろんクリスマス前には決済不全が多くなるし、集中する時間帯に遅れが生じるのは当たり前になってきている。

 

ProHashingが投稿したニュースを引用しよう。ビットコインを使ったビジネスについてだ。

 

「今日、何人かの顧客からクリスに問い合わせがあった。なぜビットコインによる支払いが反映されないのかと・・・

 

 問題は、いまやビットコインのネットワークを使っている限り、いつ支払いが完了するかとか、そもそも完了するのかといったことがわからなくなっているということだ。ネットワークの混雑はあまりにひどく、ほんの少し取引が増えただけで状況は劇的に悪化してしまうのだ。60分後か14時間後かわからないなんて状況に、我慢できるだろうか?

 redditビットコインは危機的状況になんかないと書いている人がいるのはバカバカしい話だ。昨日は私が問題をおおげさにしていると批難された。こういうひとたちは果たして、本当に毎日ビットコインで送金をしているのだろうか?」

 

ProHashingはクリスマスと新年の間にもまた危機的な状況を経験した。このときは、取引所からビットコインを送るのが遅延した。

 

ビットコインはこういう状況に際して、手数料を自動的に引き上げることで取引をおこなう人を減らすようできている。ところがこの仕組みはうまく機能しているとはいいがたく、むしろビットコイン・ネットワークを利用する手数料の方が急激に跳ね上がっている。今は昔、ビットコインは強烈な優位性をもっていた。それは手数料が低く、ときにはかからないということだ。だけどいまはクレジットカードの手数料以上のフィーを採掘者に支払うこともめずらしくなくなっている。

 

なぜネットワークの限界は引き上げられなかったのか?

中国の採掘者によってブロックチェーンが支配されているからだ。たった「2人」の採掘者がハッシュパワー全体の50%を担っている。最近の会議でステージにあがった数人が、95%以上のハッシュパワーをもっているんだ。そして彼らがブロックチェーンの発展を望んでいないというわけだ。

 

どうして彼らはブロックチェーンの発展を望まないの?

理由はいくつかある。ひとつは、彼らが使っている「Bitocoin Core」ソフトウェアのデベロッパたちが必要な仕様変更に応じようとしないからだ。もうひとつの理由は彼らがほかのソフトウェアに乗り換えようとしないことにある。採掘者たちは、ソフトウェアの乗り換えを「裏切り」だと感じているようで、自分たちが仲違いをしているという情報が流れ、投資家達がパニックに陥るのを怖れているみたいだ。その代わりに、彼らはただ問題に気づかないふりをして、なんとかなるよう祈っているだけなんだ。

 

そして最後の理由は、中国のインターネットが政府のファイアーウォールによって機能不全に陥っており、国境を越えて通信することすらあまりうまくいかないし、しばしばモバイル通信よりも遅いということにある。ある国全体が、しょぼいホテルのWi-Fiで世界と繋がっているところを想像すれば分かるだろう。さあ、いま中国にいる採掘者がインターネットに接続して1ブロックあたり25BTC11,000USD)の報酬をもらおうとする。けれどもビットコインのネットワークがより一般的になるにつれ、彼らが活躍することは難しくなっていくだろう。こうしたことから、中国の採掘者には「ビットコインが普及するのを止める」という、いびつなインセンティブが働くわけだ。

 

多くのビットコイン・ユーザーや、その周辺は最近まで、こうした問題はおのずと解決するだろうと考えており、ブロックチェーンのサイズ上限は当然引き上げられるものと思っていた。だって結局のところ、ビットコイン・コミュニティ・・・ブロックチェーンを金融の未来だと擁護してきたコミュニティ・・・が、うまれたてのブロックチェーンを自らの手で絞め殺そうとするなどということがありうるだろうか?だが、それこそが実際に起こっていることなんだ。

 

内輪もめの結果、Coinbaseー米国でもっとも大きく、有名なビットコイン・スタートアップーは、「間違った方に味方した」としてビットコインのオフィシャルウェブサイトから名前を削除され、コミュニティ・フォーラムから追放されてしまった。何百人ものユーザーにビットコインを紹介してきた人々をコミュニティが意地悪く叩いたら、大変なことになるのは目に見えている。

 

何がなんだかわからない

そんなことは初耳だというのは、きみだけじゃない。2015年を通して起こったことのなかで最大きな問題は、投資家やユーザーに対する情報の流れがストップしてしまったことなんだ。

 

透明で開かれたコミュニティだったビットコインは、たった8ヶ月の間に、厳しい検閲とbitcoiner同士の争いに支配されるようになってしまった。この変化は僕がいままでにみたなかでも最も醜悪で、だから僕はもうビットコイン・コミュニティに関係しようとは思わなくなった。

 

ビットコインはいい投資商品とはいえないし、だから常に以下のように宣伝されてきたのは正しかった。「実験的な通貨であって、なくなってもいいと思える以上に買ってはいけない」。これは分かりにくいけれども、僕はあまり心配してこなかった。なぜなら投資家にとって必要な情報はどこにでもあるし、個人事業者による本や会議、動画やウェブサイトが理解を助けてくれたからだ。

 

いまはそうじゃない。

 

ビットコインを持っている人の多くは、大手のメディアから情報を得ている。大手メディアが何かを報じるたびにビットコインの価格は跳ね上がり、それがまたニュースになって価格を押し上げるというバブルが生じている。

 

ビットコインに関するニュースが新聞や雑誌に載るまでのプロセスは簡単だ。

ニュースはまずコミュニティ・フォーラムから始まって、より専門的なコミュニティから、テック系ニュースサイトに取り上げられる。それに目を留めた一般メディアの記者たちが、自分なりのアレンジを加えて記事を書くというわけだ。僕はこれを何度も何度も見てきたし、記者達と記事について議論することもしばしばだった。

 

2015年の夏に大変な不始末があって、P2PネットワークのプログラムをメンテナンスしているBitcoin Coreプロジェクトがブロックサイズの上限を引き上げるためのバージョンをリリースできないことがわかった。理由は複雑で、のちに詳しくのべる。でもコミュニティが、引き続き増加するユーザーに対応しなければならないことは明らかだった。そこで古くからいる開発者(僕自身をふくむ)は協力して、上限を引き上げるためのコードを開発したんだ。このコードはBIP101といって、修正バージョンがBitcoinXTとしてリリースされた。BitcoinXTを導入することで、採掘者たちは上限引き上げに賛成票を投じることになるんだ。75%以上のブロックが引き上げに賛成となったら新しいルールが採用となり、より大きなブロックが認められるようになるはずだった。

 

なぜか数人の人間が、BitcoinXTがリリースされたことに対して極めて感情的な反応を示した。そのひとりは、bitcoin.orgのサイトと上位のディスカッション・フォーラムを運営しているやつだ。それまで彼の運営するフォーラムでは、言論の自由の見地から、犯罪行為についてのディスカッションすら許されることがよくあったんだ。でもXTがリリースされたときには彼は驚くべき決定をした。XTは、と彼は主張した。「デベロッパのコンセンサスを得ていない」から、ビットコインとはいえないと。投票は忌まわしい行為だと彼はいった。なぜなら、

 

「民主主義的でないことこそ、ビットコインの最大の美点だからだ」

 

そして彼はXTを完全に抹殺するためにあらゆる手を尽くすことを決め、ビットコインに関する主要なコミュニケーション手段を検閲し始めた。つまり、彼が運営するフォーラム上で「Bitcoin XT」に触れたポストは削除され、XTの話もできなければ、bitcoin.orgの公式サイトからはXTへのリンクも張れなくなった。検閲されていない他のフォーラムへ誰かを誘導しようとした人はbanされた。膨大な数のユーザーがフォーラムから追放され、自分の意見を表明することができなくなったんだ。

 

これがみんなを怒らせたのはご想像の通りだ。どれぐらいのものかはこちらのコメントを読んでほしい。

 

なんとかして、新しい検閲のないフォーラムへたどりついた人もいる。読むだけで悲しくなってくる。何ヶ月もの間、そこでは検閲に対する怒りの声や、検閲を打ち負かそうという誓いの声が毎日みられた。

 

だが、XTや検閲そのものについてのニュースをユーザーに届けられないことは、やっかいな効果をもたらした。

 

はじめのうち、投資家達は何が起きているのかについてはっきり分からなかった。異議を唱える声はシステムによって抑えられてしまっていたからだ。Bitcoin Coreがやっていることに対する技術的な批判は禁止され、その代わり、ごまかすためによくわからないことがバラ撒かれていた。熱狂が渦巻くなかで、多くの人が自然にビットコインを買いながらも、ビットコインのシステムが技術的な限界にぶつかることを知らないのは明らかだった。

 

これは僕にとって大変なことだった。政府は何年にもわたり、証券や投資商品に関する膨大な数の法律を作ってきた。ビットコインは有価証券ではないので、こうした法律は適用されないだろう。しかし法律の「精神」はわかっている。「投資家が充分な情報をもっているのを確認すること」。だいたいにおいて、投資家たちが損失を出したら、政府が注目することになる。

 

Bitcoin Coreは、なぜ上限を維持しているの?

人間関係の問題だ。

 

Satoshiはいなくなるときに、Bitcoin Coreと呼ばれるプログラムの制御を、初期から貢献していたGavin Andresenに委ねた。Gavinは信頼に足る、経験豊かなリーダーで、将来を見渡すことができる人物だった。彼の技術に対する目利きが安心できるものだったからこそ、僕はGoogle8年近く働いた)を辞め、フルタイムでBitcoinに携わっても大丈夫だと思ったんだといってもいい。ひとつだけ、小さな問題があった。SatoshiはGavinに、その役目を引き受けたいかとは訊かなかったんだ。本当のところ、Gavinにはそのつもりがなかった。だからGavinが最初にやったのは、自分と同じコードへのアクセス権を、4人の開発者に対して与えることだった。この開発者たちは迅速に選ばれた。Gavinになにかあってもプロジェクトが滞ることのないようにだ。だから基本的に、この4人というのは、その辺にいる、使えそうな人たちだった。

 

そのうちのひとり、Gregory Maxwellは、変わったものの考え方をした。彼はかつてビットコインは成立し得ないことを数学的に証明したと主張したことがある。もっとまずいことに、彼はSatoshiのオリジナルバージョンに信用をおかなかったんだ。

 

はじめにプロジェクトが公表されたとき、ブロックチェーンはどれぐらいの数の決済にまで対応できるかとSatoshiは質問を受けた。このアイデアが実現したら、ダウンロードしなければならないデータの量はとんでもないものになっていくだろう?これはビットコインの起ち上げ期において、とてもよくあった批判で、サトシには充分備えがあった。彼はこういったものだ。

 

「帯域を使用するのは、それほど高くつかないかもしれませんよ・・・ネットワークが(VISAほどに大きく)なるまでに数年はかかるでしょう。そしてその頃までには、2本のHD動画(と同じ規模のファイル)をインターネット経由で送ることも、それほど大変ではなくなっているかもしれません」

 

いっていることは簡単だ。従来の決済ネットワークが扱っている規模と、ビットコインがそれに代わったときに必要になる規模を比べてみてくれ、そしてそんな成長は、一夜にしては起こらないと指摘しているだけだ。未来のネットワークとコンピュータは現在のものよりも優れているはずだ。だから、単に帯域の問題に限らずとも、ビットコインのネットワークが「頭打ちになることはあり得ない」ということが簡単な計算で分かるんだと彼は僕にいった。

(後編へ続く)