新宿メロドラマ

安っぽいヒューマニズムは要らない。高いのを持ってこい。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

摂氏30度。戦争が感染する。

そして疫病が拡大する。 徐々に威力を薄めながら日常に同化していく。 我々はそれを恐れるけれども「新型インフルエンザ反対集会」を組織したり、「感染反対」の横断幕をかかげたりはしない。 賛成/反対の意を問わず感染は国境を乗り越えてたやすく人々をと…

鳴らない電話をもう一台。

docomo第三新東京市支店が「第五種情報管理統制機器 SH-06 NERV」つまり「エヴァンゲリオン携帯」(「エヴァ携帯」と呼んでもいいだろう)を発売すると発表した。 なにからなにまで素晴らしいが、「マットな手触りの塗装」というくだりがことのほかよい。 だ…

仕事/セックス:「境界線上のエクスタシー」。

「努力ゼロでやせる!『脳活性ダイエットCD』」がヤバい。 太るのは脳が怠けているだからだとのたまって、聴くだけで20kg痩せるだとかいうCDを売ろうとしている。 今朝の朝日新聞に広告が載った。 「努力ゼロでやせる!」 「20日聴いたら大幅にや…

原発の話なら、あれはもうダメだな。

だいたいの大人はもうわかっているはずだが、電力調達の途というのはいずれ絶たれることになる。 それは直接にいまある我々の危機というわけではないが、これを「我々」の問題だと捉えるかどうかは想像力の問題だ。 道徳や義務や知性の問題にすり替えてはい…

うどん。地下鉄デジタル説。海が見えた。

成田から海外へ発つ際、出国手続きの前にうどんを食うのはもはや日本人の基本的な作法である。 一方、昨今では国内線を利用する際も飛ぶ前にうどんを食う俺が増えていると聞く。 羽田空港第2ターミナルはゲート脇にある「ANA FESTA」の立ち食いうどんを食う…

日常のセックスが非日常とセックスの日常と俺。

買い物リスト: 松本大洋「竹光侍」 第6巻 島本和彦「アオイホノオ」第1巻 山本直樹「夕方のおともだち」 「NEWTYPE」6月号 「広告批評」7-8月号 バランスがうまくとれない。 とりあえず好きなくせに情報に疎いため発刊をしらなかった「夕方のおともだち…

廃人はすでに救済された我々である。

5月2日にひっそりと刊行された「ネトゲ廃人」を読む。 果たして電車の中吊りをチラとみただけで何も知らないまま購買にいたる私は最近、あらゆるマーケティングの餌食になっているが、それについてはまた改めて語る。 結論としては、さして読む価値のない…

明日の勇者は7年後。

天然パーマのMくんは、連休が明けても天然パーマだった。 挨拶代わりに昼飯を買いに行かせたあと、ここ数日は何をしていたのかと問うと、 「もっぱらゲームをしておりました。『銀河英雄伝説』などを!」となぜか嬉しそうだ。天然パーマなのに。 忙しかった…

ノースウエスト001便の飯がクソまずい件。

JALやANAといった日系の航空会社ならいざしらず、米国系のエアラインで飛んでいるときに「和食」をチョイスする奴はいない。 従ってノースウエスト001便が弾道飛行で空港を発ち、私がホランドの真似をして「ハイアー・ザン・ザ・サーン!」と叫んでから1時間…

バカラが教えてくれたこと。

もう一生、本気でバカラをやることはないだろう。 負けたから云うのではない。 「丁半博打が一番おもしろい」とはよく云われることだ。 16頭立てのレースに先んじてありとあらゆるデータを洗い、レース展開を読む競馬ファンや、20連チャンの夢を追い立て…

水と砂、およびきわめて高濃度の酸素。

押切もえが「飛行機内の湿度は0%」だと書いているのを読んだことがあるが、なんとなくそれは云いすぎだという気がする。 だが機内の湿度はたしかに低く、それは金属でできた機体を腐食から守るためだというのはおそらく事実だろう。 世界初の旅客機が金属…

回想・積車・環状6号。

冷却水がダダ漏れだったクルマが直った。 ペットボトルに水を補充しながら走る日々が終わる。 旧居には駐車場がなく、クルマはずっと会社の駐車場に停めっぱなしだったのを、工場から引き揚げたあと新居まで回した。 クルマを運ぶためのドライブ。回送。 こ…